西武池袋線の池袋から各駅停車で2駅目、東長崎にあるアパーの住人数世代をめぐるかたばみ荘譚。全てが登場人物の語りによって構成されてる(とはいえ、語りの中に別の物語が登場したりもする。)。一人称で、一人一人がそこにいる、そこにいたことで物語が浮かんでくる。東長崎の隣に住んでたのもあったし、西武池袋線をずっと使い続けてきているので物凄く親しみと解像度をもって読んで(しかも高架線つながりで出てくる駅が小岩)その時も最高だったのですが、再読したら、まるで、ああこんな話あったよね。で、どうなったんだっけ、ああ、三郎そうだったよね。みたいな、なんだか知ってる人たちの話(まあ、これはある意味では正解なのか。)のように感じられて。その中に改めて自分の問いや答えが見つけられて小説を読む素晴らしさを感じました。
RRCの滝口さんとの対談も読んでみてくださいね。(東長崎にはポニーのくる公園がある)
https://book.asahi.com/article/14962019