中国の山深い農村。遥か昔とは書いているけれど、途中地動説が当時の新しい学説として出てくるから、それくらいの昔。千年に一度の日照りで作物がそだたなくなった村に残った老人先じいと盲犬メナシ。迷い込んだ野犬を生贄にした際に目が焼けて見えなくなってしまったメナシ。黒い涙を流すメナシ。と老人の二人で村のというか山のというか人々のその先と、彼らの現在を守る日々の話。生きることも死ぬことも肯定するような話だと思った。
この本を読む数日前に映画「終わりの鳥」を見て死ぬことの必要さを少し思った。その後に読んだから余計にそう思ったのかもしれないけど。130Pくらの中編。