
LIKE MOVIEではない。これはMOVIE。いやMOVIEではない。現実に聴こえる音と見える景色はリンクしたり離れていったり、一体自分がどこにいるか分からなくなる。歩いているのはいつもの帰り道。酩酊してても歩ける道。だったりするんだろうけどね。何かを追体験することはとても面白くてとても怖い。日常から一歩足を踏み出すのはワクワクするけど、一歩踏み外すのは怖すぎる。そんなことをお菓子を片手に、コーヒーを飲みながら、その割にシリアスな顔で書いている。このMIXは最高だ。
mixed by SUPER-D
mix supported&effect by DJ BISON,DJ SEROW
artwork by daiche
info.
ミットナイトミールレコーズが送るサウンドトラックのみで構成される"SOUNDDRUG"シリーズ第3弾!
雨音にかき消される悲鳴、雨に流される血痕と足あと、ぬかるみにはまる車輪。
東映、日活、大映少々、そして松竹、邦画のサウンドトラックのみでミックスされた本作は、
邦画の闇の部分を抽出、暗く深く夜へとあなたをいざなうであろう。
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終電前に帰路に着く、自宅のある最寄駅に着くと雨。傘はない。
雨を凌げる高架下までとぼとぼと歩く。陰鬱な梅雨の時期、落ちる時にはとことん落ちてみる。
どん底まで落ちればあとは上昇するか、底の先には地球の裏側があるかもしれない。
哀しみを背負った男は強く優しい。
高架下を抜けた先で遠くの空を見る。黒くたちこめる暗雲。やまない雨はない。
=SUPER-D